10月4日 第2回「火山の科学大実験  〜火山のメカニズム・性格・防災について〜」

 島根大学教育学部の松本一郎先生をお招きし、火山について学びました。
 今回のメインは玄武岩。玄武岩に含まれている穴が火山岩である証拠だ!と、学びました。このことを知っていれば、他の惑星の岩石を分析するときにも、岩石の中に穴があるということは、火山があるのか!?と、予想することができるのです。その他にも噴火の映像を見ながら、噴火の特徴について解説を聞いたり、顕微鏡を使って火山灰を観察しながら、含まれている鉱物について調べたりしました。今回学んだことは、惑星探査にも応用できる知識なのだと夢が膨らむだけでなく、身近な三瓶山や大山も火山であることも学び、子どもたちは火山活動を身近なことに感じたようでした。

 

10月25日 第3回「小中合同フィールドワーク『鰐淵寺周辺で石油を出す石を観察しよう』」

 島根大学総合理工学部研究科の三瓶良和先生をお招きし、鰐淵寺周辺までフィールドワークに出かけ、石油を出す石や地層の変化について学習しました。
 実はこのフィールドワーク、三瓶先生が島根大学の学生さんを対象に、実際に行っている内容でもあります。天候にも恵まれ、子どもたちは実際に地層を観察しながら、なぜこのような層になったのか解説を聞いていました。ここまではっきりとした地層を観察することができる場所は限られており、今回見学した地層はとても貴重であるとのこと。「なぜ、石油が出る場所がわかるの?」「礫岩と泥岩が混ざった層はどのようにできるの?」と、今回の講義を通して、石油を出す石や地層について興味を持つことができたようです。

 

11月8日 第4回「1秒って誰が決めるの?〜日時計から光格子時計まで〜」

 産業技術総合研究所の安田正美先生をお招きし、時計の開発や時間に関する研究について学びました。
 時計の歴史を学びながら、時間がどのように計られてきたのか、時計がどのように進化してきたのか講義を聞きました。そして、原子の動きや光の波長などについても触れながら、近年の時計はどのように正確な時間を計っているのかについても学習しました。また、講義と合わせて、実際に分光器や砂時計、日時計をつくる工作も行いました。
 とても身近で、欠かすことのできない時計や時間についての内容ということもあり、黙々とメモを取りながら講義を聞く子どもたちの姿も見られました。

 

11月22日 第5回「観よう!学ぼう!骨のつくり」

 東京工業大学の田中順三先生をお招きし、私たちの骨のつくりについて学習しました。私たちの骨が成長するためには、骨芽細胞と呼ばれる骨を作る細胞と、破骨細胞と呼ばれる骨を壊す細胞が必要であることを学びました。「骨を作るために、骨を壊す細胞があったなんて!」と、子どもたちのワークシートには驚きの声が綴られていました。その他にも、ネズミの骨を顕微鏡で観察したり、人工骨の研究について学習したりしました。人工的に作った骨をどのようにして、本来の骨に近づけていくのか。骨のでき方について講義を聞いた後だからこそ、人工骨の仕組みについても理解することができたようです。

 

12月6日 第6回「目指せ!水の鑑識官」

 島根大学大学院総合理工学部研究科の管原庄吾先生をお招きし、水の分析について学習しました。
 
用意された4種類の水溶液と、4種類の発色薬を使って、どのように反応するのかを観察しました。水溶液と発色薬をまぜることで、パッと発色することもあれば、組み合わせによって反応に時間がかかることや、特に目に見える反応が起こらないこともありました。一通りの組み合わせを試し、結果を記録した後は、わざと水溶液のラベルをはがし、中身がわからないようにします。子どもたちは、発色液との反応結果をもとに、使用した水溶液の正体を調べていきます。白衣を着たり、薬品を使用したりしながら本格的な分析をすることができ、子どもたちは楽しそうに実験をしていました。

 

1月24日 第7回「微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)の魅力について」

 島根大学生物資源科学部の石川孝博先生をお招きし、ユーグレナについて学習しました。近年、耳にすることも増えたユーグレナ(ミドリムシ)ですが、果たしてユーグレナは植物なのか?動物なのか?ユーグレナによく似ているミドリゾウリムシと比較しながら調べました。エサに見立てた墨を与え、顕微鏡を使ってエサを食べるのか、食べないのか観察しました。もし、動物ならエサを食べます。そして、もう1つの実験では、光に向かうか、向かわないかを調べました。光合成をする植物であれば、光に向かっていきます。ユーグレナの特徴を学んだあとは、どのような場面でユーグレナが利用されているのか、なぜ、ユーグレナを利用するのかについてもお話しいただきました。様々な実験・観察をすることができた上に、ユーグレナのクッキーをもらうこともできて大満足な子どもたちでした。

  

3月6日 第8回「太陽を見る・知る・学ぶ」

 国立天文台太陽観測所の矢治健太郎先生をお招きし、太陽について学びました。
 望遠鏡を使って太陽の黒点を調べる野外での太陽観察を計画していましたが、当日はあいにくのお天気。しかし、室内で望遠鏡と懐中電灯を使って、太陽観察の模擬体験をしました。そして、粒状斑と呼ばれる太陽の表面に見られる模様を調べる体験や、makali’i(マカリィ)というすばる望遠鏡画像解析ソフトを使って、太陽の画像を解析しました。粒状斑を調べたり、太陽の画像を解析したりすることは、実際に国立天文台でも行っておられることです。子どもたちにとっては難しい内容もありましたが、研究者の方と同じ方法で太陽について調べることができました。

  

3月13日 最終回「つくって走らせよう!ライントレースカー」

 松江工業高等専門学校電子制御工学科の久間英樹先生をお招きし、ライントレースカーをつくりました。赤外線センサーや、接触センサーなど、様々なセンサーについてお話しを聞いた後に、実際にライントレースカーを作製しました。はんだ付けに苦戦しながらも、無事に完成しました!ライントレースカーは、黒い線の上を走ります。印刷したコースは、わずかに色むらがあり、ライントレースカーがとまってしまうことも…。子どもたちはマジックでコースをなぞり、色むら問題を解決したり、自分でオリジナルのコースを作ったりして、楽しんでいました。
 そして、今日が子ども科学学園の最終回。半年に及ぶ活動がおわりました。閉講式を行い、修了証をもらいました。

H27年度 子ども科学学園最終回アンケート結果

 子ども科学学園の最終回に子どもたちにアンケートを取りました。科学学園での活動を通して、子どもたちがどのようなことに興味を持ち、
どのような力をつけることができたのか、活動の成果として下記にまとめました。

 

Q1. 科学学園の講義をきっかけに興味を持ち、今後も自分で調べてみようと思った内容がありましたか。

2回の講義をきっかけに火山の種類について調べてみたいと思った

5回の骨のつくりに興味をもち、周りの人たちの骨のつくりや、骨の種類について調べたいと思った。

6回の講義をきっかけに、水についてもっと実験してみたい。

7回の講義をきっかけに、プランクトンを見てみたいと思う。

8回の講義をきっかけに、太陽を観察していきたいと思う。

9回の講義をきっかけに、センサーのつくりについて調べたいと思った。

全体の講義をきっかけに、もっといろいろなことを比べてみようと思う。

ユーグレナのことや、水、骨のことをもっと調べたいと思った。

良くわからない記号とか言葉とか言われたりしたから、その言葉を調べたい。

講義をして下さった方が出版している本が読みたくなった

 

Q2. 9回の講義を通して、どんな力がついたと思いますか。また、どんなことができるようになりましたか。

細かい作業が素早くできるようになった

自分から質問するちからがついた

まとめることや、記録する力がついた

メモを取ることが苦手だったけど、できるようになった

なぜそんなことが起こるのだろうと、考える力がついた

自分で工夫する力がついた

記録をこまめにすることが身についた

興味を持ったことやわからないことについて、調べるようになった

話を聞く力がついた

学校でもワークシートなどに、すぐに詳しく書ける力がついた

今まで、発表とかすることが苦手だったけど、進んでできるようになった

わからないことをすぐに聞けるようになった

一連の研究の仕方がわかった

実験のやり方や重要なポイントがわかり、今後も活かせると思った

話の中から大切なことをまとめる力が付いた

周りの知らない人たちと協力して何かを成し遂げることができた