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全国大会入選作品と受賞

出雲科学館が開館した平成14年度以降に、自由研究コンクールの全国大会で各賞を受賞した作品と受賞者を紹介します。学年は受賞当時のもので、作品概要は当館の教諭・講師が編集しています。


平成22年度 野依科学奨励賞

片岡 澄歩さん(四絡小学校5年)

研究テーマ
野菜はイナバウァーが得意?!

【作品概要】
 料理を手伝うたびに切ったネギやミズブキやニンジンが反り返ってしまうことを不思議に思い、家の畑にある9種類の野菜を用いてその仕組みを調べました。切った後で空気中に放置した場合と水にさらした場合とで反り方に違いがあるのか、幅と切断面と皮の有無を変えた120通りの試料を詳細に観察して分析した力作です。さらに、反り返った試料の断面を顕微鏡で観察し、空気中と水中に置いたものでは細胞内の水分量と状態が大きく変化することをつきとめました。反り方には、水分量による細胞の伸縮が部位によって異なることに原因があると解明した研究です。

片岡 柾人さん(四絡小学校2年)

研究テーマ
だんごむしとわらじむしってふたごかな?

【作品概要】
 夏休み中にまとめた研究成果から生じた新たな疑問点を明らかにしようと、引き続き2学期も飼育観察と研究を続けました。ダンゴムシとワラジムシそれぞれの体のつくりと行動の特徴、エサや住環境の工夫、赤ちゃんの生育など、新しく分かった結果を追加して研究論文をまとめた力作です。また、長期間に渡る観察記録からも、ダンゴムシとワラジムシを大切に飼育してきたことや赤ちゃん誕生から脱皮をして成長して大きくなっていくことへの感動が伝わってくる作品です。


※野依科学奨励賞を姉弟が個別の研究で同時受賞するのは全国初です。


澄歩さんと柾人さん(右)




受賞報告会(記者会見)

平成22年度 第47回 全国児童才能開発コンテスト科学部門 才能開発教育研究財団理事長賞

片岡 柾人さん(四絡小学校2年)

研究テーマ
だんごむしとわらじむしってふたごかな?

【作品概要】
 庭や畑にたくさんいるダンゴムシとワラジムシ。姿は似ているけれど、ワラジムシは団子のように丸くならない。「双子かな?ちがうのかな?」と興味をもち、体の特徴や足の速さや好きな食べ物やフンの違いなど、疑問を抱いた多数の点について観察と実験をじっくり行いました。外敵から身を守って生きるための技と知恵(ダンゴムシの防衛力、ワラジムシの判断力と行動力)等についての結果を、表やグラフに分かりやすくまとめており、両者の共通点とちがう点との対比をうまく表現しています。
※夏休み中にまとめた研究成果は、出雲市科学作品展及び島根県科学作品展での審査を経てコンテストに出品され、11月に受賞が決まりました。


表彰状


平成21年度 野依科学奨励賞

高橋 希香さん(神戸川小学校6年)

研究テーマ
ハグロトンボのひみつ PartV

【作品概要】
ハグロトンボを研究して3年目の今回は、成虫の移動や繁殖などについて観察しました。具体的な視点として(1)大発生した前年の環境との比較、(2)マーキングした個体の本格的な追跡調査によるある一定の群れの行動、(3)繁殖時の行動の3点の調査に取り組みました。
発生数と天候との関係では前年の気象条件との比較により、ハグロトンボの発生に適した条件があることを明らかにしました。特定の場所で仲間と2週間ほど一緒に暮らすことや繁殖行動のタイミングの判断としてしっぽの色が条件となっていることを発見するなど、観察の結果を詳細に分析している研究です。

山川 祐紀恵さん(荒木小学校4年)

研究テーマ
ミジンコの特ちょうしらべ 〜観察、実験をとおして〜

【作品概要】
小さな世界を観察することが好きでミジンコの研究を始めてから3年が経ちます。ミジンコはとても不思議な特徴を持っていて、お母さんミジンコが亡くなってからも赤ちゃんミジンコが産まれることや水温が低下すると赤ちゃんを産むのではなく卵を産むことなど、研究を通してミジンコの生態の変化に気付きました。ミジンコが生息する場所(環境)によって、体の外観や動き方にも違いがあることも明らかにしています。理科の基本である『予想』をしながら観察・実験を行い、発見したことを丁寧にまとめた研究です。






野依博士と喜びの記念撮影





山川さんと高橋さん(右)

平成20年度 野依科学奨励賞

宮本 一輝さん(高浜小学校1年)

研究テーマ
とおくまでとべ!すとろーひこうき

【作品概要】
平成20年度の夏に当館の「夏休み科学研究教室」に参加したことをきっかけに、ストローで作った飛行機をどのように工夫すればより遠くまで飛ばすことができるのかについて実験した作品です。身近な材料を用いて飛行機を作り「遠くまで飛ばしたい」という純真な想いを満たすために、飛ばし方や羽の形などを科学的に詳しく調査した力作です。


野依博士と喜びの記念撮影

平成19年度 野依科学奨励賞

布野 史子さん(河南中学校3年)

研究テーマ
紫外線と植物に含まれるアントシアニンの関係について

【作品概要】
小学2年生の時から継続している植物に関する研究です。中学1年生の時にアサガオの育成から植物の色素へと主題が発展しました。前年度の研究から新たに生じた「緑色のナスビを作る!」(作れるのか?)という目標(疑問)について、夏休み中には残念ながら達成できませんでした。しかし、あきらめずに9・10月と研究を継続し、ついに緑色のナスビの育成に成功しました。栽培を通して湧き出た疑問を、条件を制御した実験と詳細なデータに基づいて考察を重ねて解き明かしています。色素の研究の総まとめとして前年度の研究を含め、11月に至るまでの結果を追加した秀作です。


野依博士と喜びの記念撮影


出雲市長へ喜びの報告


平成19年度 第48回 自然科学観察コンクール 1等賞(2年連続受賞)

田原 弘規さん(河南中学校2年)

研究テーマ
水の音って何の音 Part3 茶釜が奏でる水の音と、沸騰のメカニズムを科学する

【作品概要】
水の音の研究を始めて3年目、千利休が「湯が沸く音の中でも松風の音がする時がお茶に一番よい」と言ったことを知り今回の研究が始まりました。利休は沸騰を5段階(蟹眼、蚯音、松風、魚眼、連珠)に分類しています。2種類の音と3種類の泡の全てを科学的に推測し、実験を積み重ねて詳細に分析することによって茶釜の底で生じた泡が浮上し、水中で壊れたときの音が松風の音であると発見しました。そして、松風を持続させる条件は弱火で時間をかけて水を沸騰させることであることがわかりました。茶釜の湯が奏でる音と、ゆったり流れる時間、茶道という日本の古典的な文化・芸術を科学的な視点で分析している秀逸な作品です。


審査員の秋山仁先生からの激励


表彰状


平成18年度 第47回 自然科学観察コンクール 1等賞

田原 弘規さん(河南中学校1年)

研究テーマ
水の音って何の音 Part2 水滴が作る泡と音を科学する

【作品概要】
家では風呂掃除が当番の田原さんは「なぜお風呂に水を入れていると音がするのだろう」と不思議に感じ、その疑問を実験で解明しました。水滴が水面に落ちたときに発生する音に注目し、落ちた瞬間をカメラで撮影したりして音が出るメカニズムを詳しく調べました。予想していた考えと異なった発見があり、これらの結果を順序よくまとめています。


受賞作品

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平成16年度 第48回 日本学生科学賞 日本科学未来館長賞

田原 佑規さん(河南中学校2年)

研究テーマ
花の色の研究 白い花はなぜ白いのか

【作品概要】
小さいころにした色水遊びの経験では、花を水中で搾るとその色の色水ができました。赤い花では赤色、青い花では青色の色水ができるのに、白い花の場合には白色の色水にはなりませんでした。なぜ白色の色水ができなかったのか、ではどうして白い花の色は白いのかについて、花の色素を抽出したり花びらの構造を拡大して観察したりすることでその秘密を発見しました。なお、本作品は研究を行った生徒に複数の審査員が直接質問するポスターセッション方式による最終審査を経て選出されました。


最終審査に提出した研究作品1


最終審査に提出した研究作品2


最終審査に提出した研究作品3


平成14年度 第46回 日本学生科学賞 入選3等

布野 由子さん(河南中学校2年)

研究テーマ
枝垂れ朝顔の研究(2)

【作品概要】
小学校1年生の時から継続して観察した「朝顔の研究」を発展させた作品で、小学校6年生の時からツルを巻かない枝垂れ朝顔の研究に取り組みました。近所にある農業試験場で聞いた「植物の成長ホルモンのひとつであるジベレリンを使って、出雲地方ではたねなしぶどうを生産している」という話を元に、なぜツルを巻かないのかその原因について予想しました。種々の栽培条件を変更したり茎の一部をジベレリン処理して成長の様子を観察し、ツルを巻く原因について考察しました。


発表の様子

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