平成19年度 フレンドシップ事業研究実践報告
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出雲市立大社小学校
1.フレンドシップ事業(いじめ未然防止のための集団作り)関わる取り組み
@各学級・学年での取り組み
・はあとタイム、はあとふるサポートの実践・・・ピアサポートや構成的エンカウンターなどのゲームやロールプレイングを活用した体験的なプログラムを通して、子どもたちの基礎的な社会スキルを段階的に育て、それによって自尊感情を高め、お互いに認め合い、支え合おうとする態度や能力を身につけるようにした。(コミュニケーション能力を高め、人間関係作り、集団作りの向上を図った。)
A委員会活動での取り組み
・アイディア委員会・・・「人権ぽかぽか集会」では、児童自らに、いじめや言葉の暴力などの問題について考えを持たせることによってそれらの問題を解決しようとする意識を高めた。「あいさつ運動」(教職員・少年補導委員・児童同士がハイタッチしながら気持ちのよい挨拶を交わす)・「仲良し給食」を通して、仲良しの輪を広げた。
・スポーツ委員会・・・「体育会」・「なわとび集会」など、色別縦割り班を生かした活動を通して、同学年や異学年で交流し、交友関係を広めると共に、協力して活動することの楽しさや上学年が下学年を引っ張っていく実践力を身につけた。「ドッジボール大会」・「玉入れ大会」・「チャレラン」など運動を通して交流を図った。
・ミュージック委員会・・・「ムジカランド(音楽集会)」を通して、全校で演奏する喜びやダイナミックさを味わわせること、各学年の演奏やいろいろな音楽を身近に感じることができた。その中で、全校の連帯感を育み、他学年の歌声や演奏を聴き、よさを認め合うことができた。下学年は、上学年の美しい歌声に憧れをもった。
・クリーン委員会・・・「ぴかぴか週間」・「人権の花を育てる」を通して、異学年がさらに協力して奉仕活動に取り組み、校舎をみんなできれいにし、学校を大切にする態度を育んだ。(掃除カードを活用し意欲付けを図った。)
・ブック委員会・・・「読み聞かせ」・「ブック集会」・「読書郵便」などを通して、紹介したい本を互いに教え合い、読書に親しみ、本の好きな子どもを育て心の安定を図った。
・ヘルシー委員会・・・「虫歯予防集会」・「歯の標語」・「かぜ予防集会」などを通して、互いに健康な生活を送ることができるよう注意し合い、日頃から基本的生活習慣を身につける態度を育んだ。
・アナウンス委員会・・・「クイズバトル」・「卒業生インタビュー」を通して、学校や友達を知る機会をもった。
B校務分掌・領域等での取り組み
・特別活動・・・色別縦割り班の作成(1年生を迎える会・全校草取り・体育会での縦割り班種目などを実施)きづきっ子広場【学習発表会】(各学年の学習の成果を発表し合うことで互いの成長や頑張りを認め合った)
・人権作文・人権ポスター・人権標語の作成と発表・掲示(互いの人権を尊重し合うことの大切さを育んだ)
・人権同和教育を中心とした1日授業公開日の開催(人権集会・命の学習・人権ふれあいコンサート等の実施)
・指導部・・・各学期に1回の教育相談(児童一人一人と個人面談を実施)、職員会議で「気になる子」の情報交換
・小中一貫教育・・・「中学校への体育会や文化祭への6年生の参加」・「一日体験入学」を通して、中1ギャップの解消に向けて取り組んだ。中学校への不安を少しでも取り除き、中学校生活への期待を膨らませた。
・小学校間交流・・・「鵜鷺小との集合学習」・「日御碕小との交流会」を通して、小規模校児童との絆を深めた。
C本校の研究や授業実践での取り組み
・日常的に児童一人一人の個人カルテを記録し、子ども理解をもとにして授業作りを行った。「位置づける子」を中心とした座席表指導案を活用し、「この子にこんな力を」と願いや手立てをかけながら、授業の流れや子ども同士の関わり合いを考えた。
・「音楽朝礼」(全校で元気よく歌い、連帯感を育て、音楽性を高める基礎となる声作りをする)や「ドレミタイム」(友達と音楽を楽しむ時間をたくさん持てるように様々な音楽活動をする)を実践した。
2.成果と課題
○進んで自分を表現したり、友達の発表などをしっかり聞こうとしたりする児童が増えてきた。
○児童が主体的に活動したり、友達に優しい言葉や励ましの言葉をかけたり、友達のよさやがんばりを見つけようとしたりするなど、学級や学校の中が温かい雰囲気で包まれるようになってきた。
★普段の生活の中で、さらに相手の気持ちを考えて行動したり、人や物を大切にしたりする美しい心をもった子どもを育てるために、複数の目で子どもたちの姿を多面的にとらえ、指導・支援し、活動の場を工夫していく。
3.来年度の取り組みについて(予定)
今年度の取り組みを継続していくと共に、さらに子どもたちの心が豊かになり、日常生活が安心感をもって送ることができるように、体験的な活動の充実と問題解決的な学習や話し合い活動の場面の設定をしていきたい。
4.フレンドシップ事業調査(Q―U)の考察
・学級生活に対して満足している児童が多い。 ・普段の観察から気になっている児童が、要支援群、生活不満群等に入っていた。
・全体的に全国平均よりも上回っていたが、日々の生活でも落ち着き、温かい雰囲気で生活している。特に友達関係は、良好である。
★学級生活に不満足であったり、からかわれたりしている児童がいるので、学級あるいは学年全体で、エンカウンター等を活用していきたい。
★また、学級だけでなく、学年、学年部で活動することにより、多くの人とかかわりを持つ場を設けていく。