アサギマダラの観察・研究

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日本で唯一「渡り」をする蝶として知られるアサギマダラ。海岸に自生するスナビキソウの蜜をもとめて、5月上旬から6月上旬にかけて、南の地から飛来し、休息した後、涼しい北の地に向かって飛び立ちます。また秋には逆に北から南に向かって「渡り」をします。この小さな蝶が日本列島を縦断、さらに南の沖縄や台湾まで延べ2000キロメートル以上を飛んでいくといわれています。

鰐淵小では,平成20年度より,総合的な学習の時間にこのアサギマダラの研究をしています。現在3,4年生が取り組んでいます。近くの海岸にあるスナビキソウを求めてやって来るアサギマダラの羽根に「場所,番号,日付」をマーキングして放します。このアサギマダラが別の日に別の場所で見つかることで,長い旅の動きがわかります。蝶の旅の謎を解こうと、日本各地に調査の輪が広がっています。


今年もアサちゃんがきた

春5月,学校近くの垂水河岸にさくスナビキソウにアサギマダラがみつをすいにやってくる。9月には学校の庭に咲くフジバカマのみつをすいにやってくる。さあ,子どもたちがはりきってつかまえ,マーキングの始まりだ。先生は昆虫博士の三島昭一さん。そして上の学年の子どもたち。
 

マーキング

マーキングとは羽に「WBS 番号 日付」(WBSとは鰐淵小の略)をマジックで記し,また放すこと。また違うところでつかまれば,どこから飛んできたかがわかるというわけ。アサギマダラは「わたり」をする。春には沖縄などから北のすずしてところをめざしてたびをする。秋には反対に南のあたたかいところへ移動する。その途中で鰐淵に来たものや鰐淵で生まれたアサギマダラもいることがわかった。 

再捕獲情報

2012年(平成23年)にはつかまえた中の一頭に「8・5 UTU FALC 412」と書かれたものがあり,長野県の松本でマーキングされものとわかった。8月5日にマーキングされ,10月24日につかまえたので,488キロの距離を79日間で飛んだことになる。計算してみると1日6キロ飛んだことになる。同じ期日に捕獲された別の個体が鹿児島県の小学校で捕獲されたことをきっかけに、学校間の交流も実現した。また2013年(平成25年)には鰐淵でマーキングしたアサギマダラが、丹後半島(京都府)でつかまったと知らせが届いた。   

海岸掃除

 海岸のスナビキソウが咲くところにゴミがたくさん流れ着く。スナビキソウを守れとゴミ拾いをした。    
   

幼虫の飼育

校区内にわずかにあるキジョランの葉に卵を産み付けることがわかり、幼虫の飼育・成虫の放蝶にも成功した。羽化する様子は感動的だった。  
       

地域に発信

 アサギマダラのことをもっと知ってもらおう、アサギマダラ情報、キジョラン情報をもらおうと、新聞を作って家庭に配布したり、学習発表会で発表したりした。「アサギマダラが唐川におったよ」と情報をくださる方もあった。  
 
島根日日新聞社「いずも小学生新聞」(H24年5月.6日掲載):